2016年01月17日

“ひきこもり”についてのアプローチを教えてください。

ご相談のケース2:

“ひきこもり”についてのアプローチを教えてください。

カウンセラー回答:

ご相談に来られる方が,ご本人であるか,お母さま,お父さまなどご家族であるかでアプローチは少し異なります。

■ アセスメント:

先ず,急ぎのアセスメント(査定)をします。ご本人,ご家族にすぐに医学的治療の必要があるかないか,また,自傷行為や他者を傷つける可能性はないか,暴力はあるのかないのかなど心理的な介入の前にしなければいけないことを相談者と共に話し合います。

必要があれば、他の専門家の協力や必要性や,提携クリニックの確保,入院先の確保なども行います。

■ 相談者の安全と安心の確保:

相談者が安全で安心できる環境を整備することに焦点をあてます。


■ 家族療法の視点

介入の対象を“ひきこもり” 本人「個人の症状行動」→「家族のコミニケーション」にします。

“ひきこもり”とそれにまつわる言葉や行動とは本人にとって,どのような意味,利益があるのでしょうか?
社会,学校,家庭からネグレクトされないために,“ひきこもり”とは合理的なようです。
メタファーとして症状行動を読み解くよう相談者と話しあいます。
相談者がお母さまの場合,ご夫婦関係,元家族との関係,今のお気持ち,これからのことなどについてカウンセリングをすすめて行きます。

■ 解決の青写真を話し合う

望ましい着地点の合意を話し合います。そして,望ましい着地点の合意が得られたら,それによって生じるはずの家族の交流パターンを予行していきます。

例)TH:「解決したとしたらどのようになさいますか?」
  CL:「夫婦で旅行に行きます。」
  TH:「それでは,すぐに旅行の計画をたてましょう」

  行動が先で思考は後にします。

■ “ひきこもり”にともなう「症状行動」への対応

社会資源をできるだけ使います。
例)万引き→警察の介入 暴力→ご家族の逃げ場を確保して行きます。身体疾患→病院,クリニック 
アルコール→自助グループ参加 その他行政機関

■ 本人以外の家族,相談者の関係修正を行います。

相談者のカウンセリング,ご夫婦のカウンセリング,ご家族のカウンセリング

■ 本人への助言

1, 疾患にはそれなりの効用がある
2, 訴えている問題は,本当の問題を隠すためにある
3, 多くは人間関係であるかもしれない
4, “自信”が問題を解決する “自信”に根拠はいらない。
5, 衝動は統制ばかりではなく,翔ぶことができる

<引用文献>斎藤学 2010 PIASトレーニング


ケースバイケースですね。

カウンセラー/臨床心理士  明石郁生 家族とAC研究室 http://www.ikuoakashi.jp
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