2016年05月31日

質問:自分がアダルト・チルドレンかどうかわかりません。

回答:生きづらい、人間関係がうまくいかない、自分も問題を抱えていて生きるのが苦しい、自分の子どもや家族が問題を起こしている、育った家族の中で傷つけられた、自分が子どもを虐待してしまう・・・どうしたらよいのか? これらのご自身におこっていることはすべて大切なことです。それらの回復に取り組むこと、癒すことが重要ですね、自分がアダルトチルドレンであるかどうかとは、あまり重要ではありません。

アダルトチルドレンとは、差別用語や病名ではありません。臨床上におけるひとつのコンセプト(概念)とお考えください。それは、さまざまな生きづらさ、アディクション(依存症)、共依存(コ・ディペンデンシー)という考え方をもとに理論より実践の場から広がり始めました。これらはアメリカの精神療法家に画期的な影響を及ぼし、いろいろな経緯や時間をたどって、日本の臨床現場に導入されるようになってきました。いままであまり回復しなかった精神疾患や心の問題、家族の問題を持った人たちが、急速に回復しはじめたのです。
 アメリカではあちこちの町でAA(アルコホリック・アノニマス)をはじめとする、各種のセルフヘルプグループ(自助グループ)がつくられ何百万人のアメリカ人が毎週ミーティングに出席し、自分の心理的な問題に真剣に取り組んでいます。最近では日本においても各地でミーティングが開かれており、自身やご家族の回復に大きく影響を与えています。

日本ではサイコセラピー(心理療法)によってこころの問題に直面したり、サイコセラピスト、カウンセラーに相談する習慣があまりありませんでしたが、一人で悩んで生きづらさを抱えていた人たちがこうした方法を使って自分の問題を解決するようになってきました。
 とくに、自分の育った家族のなかで心の傷(トラウマ)を受けた人についての、アダルトチルドレンというコンセプトとその癒しは、多くの人の回復に役立っています。

いろいろな心理的な問題を抱えて、生きづらく感じていた人たちが、自分がアダルトチルドレンであることを自覚するようになってきましたが、
日本においては現実的にはまだ、どのようにしてその問題を解決していったらよいか、自分を癒すにはどんな方法が有効なのかについて、精神科医、心療内科医などの専門家、教師、カウンセラーなど教育者などでも具体的に取り組まれていない現状があります。
 
私は、自身の回復のプロセスと向き合いながらまた、相談者から教えてもらいながら、第一線の治療者のトレーニングを受け、アダルト・チルドレンの癒しと回復に生涯をかけて取り組んでいます。

 <引用文献>
西尾和美(1998)アダルト・チルドレン 癒しのワークブック―本当の自分を取りもどす16の方法 学陽書房 
西尾和美(1997)アダル・トチルドレンと癒し 学陽書房

posted by ikuaka at 14:46| Comment(0) | ○ご相談のケーススタディ
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カウンセラー/臨床心理士  明石郁生 家族とAC研究室 http://www.ikuoakashi.jp
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