2013年11月09日

Q:アダルト・チルドレンへのアプローチとはどのようなものなのですか? 

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Th:はい、ご質問ありがとうございます。また、ご質問いただいてとても嬉しく思います。
こちらのカウンセリングをご希望される方は、長い間、相談やケアにつながらずおひとりで抱えてこられていたり、医療機関では「アダルトチルドレンは治療ができない」と言われたり、家族には「甘えているだけだ」と言われてこられた方が少なくありません。それほどまだアダルトチルドレンという概念は臨床現場でも誤解を受け、理解されていないのかもしれません。一般社会ではPTSDということばは大きな震災等に関連して聞くことがありますが、“複合型(複雑性)PTSD、機能不全家族、トラウマ(心的外傷)”などのことばはあまり聞くことはありませんね。しかしながら、それらの影響を受けているとすれば、アダルトチルドレンとしての自覚がある、なしにかかわらず、専門的なケアを受け、エンパワーされる人々であっていいのです。私たちは私たち自身であっていいのです。

私は心身統合アプローチ、逆説的家族療法のトレーニングを積みながら研究・実践しています。以下にいまおもう理論体系を少し書きますのでご参考にしていただけるとうれしいです。もちろん実際のセッションでは、ご相談者さんと話し合いながらすすめていきますのでこの限りではありませんし、何か特定の心理学理論にそっておこなわなければいけないということはありません。

 アダルト・チルドレンという概念は精神医学の診断名でもないし、欠陥や障害や劣等感をあらわす言葉ではありません。人を誹謗中傷するためのレッテルでもありません。自分の生きづらさの理由を自分なりに理解しようと務める人がたどりつくひとつの自覚です。この自覚を用いて、より豊かで自由な自己をつくり、じこを保護するのです。
<参考文献>斉藤学(1996)アダルト・チルドレンと家族 学陽書房

もしあなたが何かに悩み生きづらさや症状があるとしても、それは家族(世間・他者)に向けられたメッセージであると考えるところからはじめます。
<参考文献>斉藤学 (2012)PIASトレーニング

世間的、家父長的で精神医学的な信念を含んだ拘束・プログラム(この拘束ゆえに、様々な困難のストーリーが続くかもしれない)カウンセリングでは、この拘束・プログラムに挑戦したりその拘束を見つけ、軽減させようと取り組む。
相談者さんは、これまでと異なった知らせや、新しい情報体験を受け取るために自分自身の古い表現と新しい表現を区別して、そのコントラストが浮かび上がってくることを体験します。この過程が、相談者さんが新しいリソースの発見や解決法を見つけることを可能にするような新しい反応の引き金になる。新たな表現はセラピストが積極的に参加して新たな描写を促進したり、(これは、質問という形がおおいですが)相談者さんの反応に対する応答の中で新たな描写をまとめあげることによって、共に発展していきます。
<参考文献>C・ホワイト/D・デンボロウ編集(2000)小森康永監訳 ナラティブ・セラピーの実践  金剛出版

 また、私たちは自分自身あるいは自分の知覚を十分には信じず、本当には自分のプロセスに従おうとはしていません。私たちは自分が見たり、聞いたり、感じたりしているものや、どんなふうに自分が動き、関係し、世界を体験しているかを、あまり尊重していないのです。そのために、自分がいつも批判されたり、愛されていないように感じる人が大勢いるのも、不思議ではありません。・・・自分自身の個性化のプロセスに従うことができずに、そのかわりに、我慢できなくなるまで自分自身にプログラムを当てはめていくのです。
(アーノルド&エイミーミンデル 富見幸雄・青木聡訳(1999)うしろ向きに馬に乗る プロセスワークの理論と実践 春秋社)

 さらに、私達は、なんらかの理由で長いこと、自分の感情をに触れずにいることがある。そうやって家族や社会に適応してきたのかもしれない。へとへとになったり、眠れなくなったり、ほんとうの自分とは何なのだ?などと立ち止まった時に、忘れていた感情に触れそうになる。でも、自分の中に抱え込んでいた感情を恐れてしまう。いったん触れてしまえば、それは底なしなのではないかと、恐怖を感じてしまうことがある。
恐怖からくる体の緊張が慢性化している場合には、恐怖を怒りに変えるように、エネルギーの流れる方向を変化させる。安全に。
 感情(Feeling)は単なる考えや信念とは違う。体が関与しているために知的活動以上のものでり、身体活動とその知覚という2つの要素から成り立っている。それゆえ、感情は心と体を一つにし、意識を身体活動と結びつける力とみることができる。
(Alexander Lowen 1994 村西詔司・国永史子訳 からだのスピリチュアリティ 春秋社)

心とは体の一部なのだから身体感覚から愛おしんでみるのも良いかもしれないのです。
ACとはあなたの力であると信じています。








posted by ikuaka at 08:40| ○ご相談のケーススタディ
カウンセラー/臨床心理士  明石郁生 家族とAC研究室 http://www.ikuoakashi.jp
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