2016年07月27日

夫婦カウンセリングとは?



人々はもともと家族から(元家族)から得ていたものを,会社,同僚にもとめるようになりました。パートナーにも,もとめてるのかもしれません。

境界線の問題は,愛情・養育関係,自尊心,承認など,親が自分に与えてくれなかったものを「仕事」・「夫、妻」に必要以上にもとめようとするときに起こります。

結婚はお互いの自己を明らかにしていきますが,双方あるいはどちらかが、子ども時代の必要が満たされていないことを相手に求めているとすれば、これらの期待が衝突するのも無理もないですね。

★ 自分の感情を「所有する」夫婦

ご夫婦の親密さを深める鍵のひとつは,それぞれが自分の「感情」について責任をとれるかどうかです。

夫の帰宅が遅いことを,「彼は自分のことがわかっていない・・・」「彼は私に関心がないのでは・・・」のくりかえしでは、ご主人の帰宅が遅いことをどのように評価しているかの問題に終始します。

この延長線上では,妻は夫のふるまいをとがめ,夫がどうあるべきか口うるさく言っても,
夫は自分の行動は正しく,家庭のために働いているのだし,間違っているのは妻のほうだと言うでしょう。

どちらも自分自身の感情を「所有」せず,相手に伝えていないからかもしれません。

「いつも帰宅が遅いと私は悲しいんです・・・」
「・・・私は傷ついているんです。」

と言うことは,自分の感情を受け入れて,相手に感情を伝えることになります。
自分の感情を伝えるときに,親密さと思いやりが育ち始めます。

<引用文献>
境界線(バウンダリーズ)―聖書が語る人間関係の大原則/ヘンリー・クラウド


共依存者とは,「他人の世話焼きに没頭し自分の真の必要(欲望)がわからなくなってしまった人」

*夫との関係に絶望し,子どもの世話焼きに没頭する母親。こどもを生きがいとし,期待で縛りあげる。この縛りから抜け出ようとする子は非行やひきこもりなどの「期待はずれ」を演じる他ない。縛りに甘んじる子は,自分の欲望を知らないロボット人間と化す。(斎藤学 2007)

共依存の人たちは他者からの承認を求めるために多くの時間とエネルギーを費やします。他に対処する方法を知らないからです。共依存の人たちは,外からはうまくやっているように見えますが,内心は自分に対する疑いと,みじめで恨みに満ちた気持ちでいっぱいです。自分は不十分な人間で,自分はよくやった,自分にはすぐれているところがある,十分だということが感じられない自己否定感があります。

<引用文献> Kay Marie Porterfield (1991) Coping with Codependency (ケイ・マリー・ポーターフィールド著 水澤都加佐(監訳)(2006) 共依存かもしれない・・・他人やモノで自分を満たそうとする人たち 大月出版)

幸せな結婚生活を送っている夫婦は,とりわけ頭がよいわけでも,裕福でも,心理学に通じた人たちでもありません。

幸せな夫婦は,日常生活で相手のマイナス面より,プラス面を重視するよう心がけています。
それは,知的感情による結婚生活(emotional intelligence  自分の感情を適切に理解すること)といえるでしょう。

Johon Gottman & Nan Silver. The Seven Principles Making Marriage Work.
(ジョン・M・ゴッドマン ナン・シルバー共著 松浦秀明(訳) (2000). 愛する二人 別れる二人 第三文明社)

夫婦カウンセリングとは、お互いがしてくれないことを非難しあうことではありません。お互いが、いまの、自分自身のニーズを知ることからはじめます。


家族とAC 研究室


posted by ikuaka at 08:59| --夫婦カウンセリング
カウンセラー/臨床心理士 明石郁生 家族とAC研究室 http://www.ikuoakashi.jp アダルト・チルドレンという生きる力ー自分の専門家になるー手紙http://www.reservestock.jp/subscribe/30803