2016年05月31日

質問:自分がアダルト・チルドレンかどうかわかりません。

回答:生きづらい、人間関係がうまくいかない、自分も問題を抱えていて生きるのが苦しい、自分の子どもや家族が問題を起こしている、育った家族の中で傷つけられた、自分が子どもを虐待してしまう・・・どうしたらよいのか? これらのご自身におこっていることはすべて大切なことです。それらの回復に取り組むこと、癒すことが重要ですね、自分がアダルトチルドレンであるかどうかとは、あまり重要ではありません。

アダルトチルドレンとは、差別用語や病名ではありません。臨床上におけるひとつのコンセプト(概念)とお考えください。それは、さまざまな生きづらさ、アディクション(依存症)、共依存(コ・ディペンデンシー)という考え方をもとに理論より実践の場から広がり始めました。これらはアメリカの精神療法家に画期的な影響を及ぼし、いろいろな経緯や時間をたどって、日本の臨床現場に導入されるようになってきました。いままであまり回復しなかった精神疾患や心の問題、家族の問題を持った人たちが、急速に回復しはじめたのです。
 アメリカではあちこちの町でAA(アルコホリック・アノニマス)をはじめとする、各種のセルフヘルプグループ(自助グループ)がつくられ何百万人のアメリカ人が毎週ミーティングに出席し、自分の心理的な問題に真剣に取り組んでいます。最近では日本においても各地でミーティングが開かれており、自身やご家族の回復に大きく影響を与えています。

日本ではサイコセラピー(心理療法)によってこころの問題に直面したり、サイコセラピスト、カウンセラーに相談する習慣があまりありませんでしたが、一人で悩んで生きづらさを抱えていた人たちがこうした方法を使って自分の問題を解決するようになってきました。
 とくに、自分の育った家族のなかで心の傷(トラウマ)を受けた人についての、アダルトチルドレンというコンセプトとその癒しは、多くの人の回復に役立っています。

いろいろな心理的な問題を抱えて、生きづらく感じていた人たちが、自分がアダルトチルドレンであることを自覚するようになってきましたが、
日本においては現実的にはまだ、どのようにしてその問題を解決していったらよいか、自分を癒すにはどんな方法が有効なのかについて、精神科医、心療内科医などの専門家、教師、カウンセラーなど教育者などでも具体的に取り組まれていない現状があります。
 
私は、自身の回復のプロセスと向き合いながらまた、相談者から教えてもらいながら、第一線の治療者のトレーニングを受け、アダルト・チルドレンの癒しと回復に生涯をかけて取り組んでいます。

 <引用文献>
西尾和美(1998)アダルト・チルドレン 癒しのワークブック―本当の自分を取りもどす16の方法 学陽書房 
西尾和美(1997)アダル・トチルドレンと癒し 学陽書房

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2016年01月17日

“ひきこもり”についてのアプローチを教えてください。

ご相談のケース2:

“ひきこもり”についてのアプローチを教えてください。

カウンセラー回答:

ご相談に来られる方が,ご本人であるか,お母さま,お父さまなどご家族であるかでアプローチは少し異なります。

■ アセスメント:

先ず,急ぎのアセスメント(査定)をします。ご本人,ご家族にすぐに医学的治療の必要があるかないか,また,自傷行為や他者を傷つける可能性はないか,暴力はあるのかないのかなど心理的な介入の前にしなければいけないことを相談者と共に話し合います。

必要があれば、他の専門家の協力や必要性や,提携クリニックの確保,入院先の確保なども行います。

■ 相談者の安全と安心の確保:

相談者が安全で安心できる環境を整備することに焦点をあてます。


■ 家族療法の視点

介入の対象を“ひきこもり” 本人「個人の症状行動」→「家族のコミニケーション」にします。

“ひきこもり”とそれにまつわる言葉や行動とは本人にとって,どのような意味,利益があるのでしょうか?
社会,学校,家庭からネグレクトされないために,“ひきこもり”とは合理的なようです。
メタファーとして症状行動を読み解くよう相談者と話しあいます。
相談者がお母さまの場合,ご夫婦関係,元家族との関係,今のお気持ち,これからのことなどについてカウンセリングをすすめて行きます。

■ 解決の青写真を話し合う

望ましい着地点の合意を話し合います。そして,望ましい着地点の合意が得られたら,それによって生じるはずの家族の交流パターンを予行していきます。

例)TH:「解決したとしたらどのようになさいますか?」
  CL:「夫婦で旅行に行きます。」
  TH:「それでは,すぐに旅行の計画をたてましょう」

  行動が先で思考は後にします。

■ “ひきこもり”にともなう「症状行動」への対応

社会資源をできるだけ使います。
例)万引き→警察の介入 暴力→ご家族の逃げ場を確保して行きます。身体疾患→病院,クリニック 
アルコール→自助グループ参加 その他行政機関

■ 本人以外の家族,相談者の関係修正を行います。

相談者のカウンセリング,ご夫婦のカウンセリング,ご家族のカウンセリング

■ 本人への助言

1, 疾患にはそれなりの効用がある
2, 訴えている問題は,本当の問題を隠すためにある
3, 多くは人間関係であるかもしれない
4, “自信”が問題を解決する “自信”に根拠はいらない。
5, 衝動は統制ばかりではなく,翔ぶことができる

<引用文献>斎藤学 2010 PIASトレーニング


ケースバイケースですね。

2015年09月02日

カウンセリングへの不安など



質問:
「カウンセリングを受けようと思っていると友人や家族に話すと,えっそんなに深刻なのと言われます。私はカウンセリングを受けたほうが良いのでしょうか自分ではわかりませんが・・・。」

「以前カウンセリングを受けたことがありますが,なにもかわりばえしなくていまは行ってません。カウンセリングとは,はなしているだけで何か解決するものなのでしょうか?

「カウンセリングを受けている最中に,いまはうまくいっているのだろうか?私はへんなのだろうか?カウンセラーはどうしてこんな質問をするのだろう?と考えてしまって気になります。」

回答:
カウンセリングを受けようと思われるたこと,そこから変化が始まります。その自身のお気持ちを大事にすることをおすすめします。

カウンセリングでは,まず相談者との安心と安全な関係性を創ります。その上に,小さなゴールを設定して狙いや戦術を提示します。
それらをご一緒に話し合って無理のないようすすめて行きます。

私はカウンセリングの内容や進み具合,基盤となっている考え方について関心をお持ちいただいた場合には,カウンセリング中にお尋ねてもらうようお話しています。私は相談者の希望に最適な時間を過ごせるよう,日々トレーニングに励んでいます。喜んで質問にお答えいたします。


あらゆる心理学、臨床心理学,精神医学の理論基盤もカウンセリング技法も,相談者さんのニーズ,によって柔軟でなければいけないと私は考えています。

私は「カウンセリングを受ける」とはとてもとても勇気のいるものであることを十分に理解しています。そして,私はお越しいただいている相談者さんの力をこころから尊重しています。カウンセリングについての不安や疑問は,カウンセラーに,率直にお聞きすることをおすすめしています。




posted by ikuaka at 10:45| ○ご相談のケーススタディ

2015年07月22日

自分が家族から受けた影響について

心理学的家系図(ジェノグラム)をつかって考察を深めると良いとおもいます。

自分の家族システムをより正しく理解するためには,家族の様子を心の中でイメージしてみることが役に立つことが多いです。できる範囲でいいので,覚えている限りの家族メンバーの名前を書き出してみてください。

多くの人たちはこの課題をやると,自分があまりにも家族の歴史について知らないことが多いと気づきます。もし名前をかけない人がおおぜいいるのなら,自分の歴史に欠落部分があるかもしれないことを率直に認めることが大切です。


<引用文献>
クラウディア・ブラック(2004)斎藤学 監訳 私は親のようにならない「改訂版」−嗜癖問題とその子どもたちへの影響 誠信書房


その欠落の多さは,あなたに何を意味しているのでしょうか?
どんなことを暗示しているのでしょうか?

自分ひとりで課題に取り組むのが難しいと感じたなら,他の人や,カウンセラーに手伝ってもらいましょう。

あなたにとって大切な時間になるでしょう。

アダルト・チルドレンという生きる力ー自分の専門家になるー手紙の購読申し込みはこちら

2015年05月15日

アダルトチルドレンの回復にはどれくらいの期間と費用がかかりますか?

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安心できない環境、安全ではない環境で育ったACは、「生き抜くため」に強い力、強さを内に秘めて成人してきたと言えます。文字取り「生き残ってきた」ため、さまざまな、問題にぶつかることになります。

・自分のものの見方を信じること
・他人を適切に信用すること
・自分の要求を言うこと
・感情をだすこと
・聞くこと
・リラックスすること
・葛藤を受け止めること
・拒絶、見捨てられることへの強い不安
・さまざまなアディクション

これらの分野で、「ある程度」を超えた極度な困難さを体験しています。この極端の困難さゆえに、人生に心から幸せや、意義を見つける能力が阻害されているかもしれません。

カウンセリング、サイコセラピーが、これらの生き方についての良い選択肢、気づきが得られるものであることを願っています。生き残ってきた「力」はご自身のものです。ご無理のない範囲で、回復=「個性化」への旅に取り組まれることをご提案します。

「生きづらさ」の自覚をすすめて、「自分自身」でいることを受け入れるプロセスは自分のほんとうの力に気がつき、生きる力を開くと信じています。

◉アダルトチルドレンの回復にはどれくらいの期間と費用がかかりますか?

1〜6回ぐらいで、ごいっしょにカウンセリングのペースや回復をどのように(目標、定義)設定するかを話し合います。
その設定により、その後の回数などをおきめになると良いと思います。

例えば、1〜6回までで、ご自身に影響を与えたことを知る
ご自身の感情起伏のパターンを知る、人間関係のパターンをを知る
などなど、。

個人セッション✕回数が費用の目安ですね

そのあと、ご自身で回復したい、変容したいテーマを見つけて
それにご無理のない範囲で、取り組まれていくと良いと思います。
2週に1回を6〜12ヶ月の方もおられれば、
1ヶ月に1回を数年されてる方もおられます

プロセスに応じて、自助グループを併用したり
グループワークの参加を提案したりします。

家族とAC 明石郁生


アダルト・チルドレンという生きる力ー自分の専門家になるー手紙の購読申し込みはこちら


<参考文献>
クラウディア・ブラック(2004)斎藤学 監訳 私は親のようにならない「改訂版」−嗜癖問題とその子どもたちへの影響 誠信書房
posted by ikuaka at 12:50| ○ご相談のケーススタディ

2014年06月20日

逆説的家族療法アプローチ



現代社会,会社,学校,グループ,地域コミュニティなどなどにおいて,個人化、社会の要請にとらわれて,問題が硬直してしまうこともあります。

「・・・ちゃんと勉強しなさい」
「いい学校に入りなさい」
「いい会社に就職しなさい」
「・・・結婚しなさい」
「もっと稼ぎなさい」
などなど。

私たち現代人は,個人の適応力,能力,対処を迫られます。
そして,そられにうまく対処できないときは,その人,個人の能力や行動になんらかの問題があると判断されてしまいます。

でも,たとえば,「ひきこもり」自体にはどんな問題があるのでしょうか?
多くの場合それ自体に問題はないかもしれません。(*疾患や病気が明らかな場合を除きます)

それを“問題”と思っているのは,お母さんまたはお父さんが,
「世間体が悪い」
「はずかしい」
「妻(夫)の育て方が悪い」
等と“問題”であると考えている場合が多いようです。これは,親御さんの願望であり,それを迫る“個人化” であるかもしれません。
本人は,なんらかの“個人化”に失敗や挫折の経験があるかもしれません。それに,

「・・・ちゃんと勉強しなさい」
「いい学校に入りなさい」
「いい会社に就職しなさい」
「・・・結婚しなさい」
「もっと稼ぎなさい」
親御さんの願望の個人化を迫ることは,抵抗を強めるだけかもしれません。
問題は本人の中にあると見なされていて,家族のすべてのメンバーが,これに影響され,疲れて,問題がいつまでも続くことを,自分たちや,自分たちの人間関係のせいだと感じている。そして,家族は個人的にも様々な弊害を持っていると感じている。

たとえば,子どもが担任教師を嫌って学校へ行かないと言い出したとき,校長先生に来てもらって子どもを説き伏せ,無理やり学校に引っ張っていくのは治療ではなく説得,あるいは強制です。そうではなくて,担任教師と不和をこの子どもの家族の親たちの不和のメタファー(隠喩)ととらえて,両親の関係に介入したとすれば,それは逆説的戦略的アプローチです。

<参考文献>
White, M. & Epston, D. (1990). Narrative Means to Therapeutic Ends. Australia: Dulwich Centre Publications: (マイケル・ホワイト,デビット・エプストン
共著 小森康永(訳) (1992). 物語としての家族 金剛出版)
斎藤学(2008)「家族神話」があなたをしばる 元気になるための家族療法 日本放送出版協会



posted by ikuaka at 09:58| ○ご相談のケーススタディ

2013年11月09日

Q:アダルト・チルドレンへのアプローチとはどのようなものなのですか? 

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Th:はい、ご質問ありがとうございます。また、ご質問いただいてとても嬉しく思います。
こちらのカウンセリングをご希望される方は、長い間、相談やケアにつながらずおひとりで抱えてこられていたり、医療機関では「アダルトチルドレンは治療ができない」と言われたり、家族には「甘えているだけだ」と言われてこられた方が少なくありません。それほどまだアダルトチルドレンという概念は臨床現場でも誤解を受け、理解されていないのかもしれません。一般社会ではPTSDということばは大きな震災等に関連して聞くことがありますが、“複合型(複雑性)PTSD、機能不全家族、トラウマ(心的外傷)”などのことばはあまり聞くことはありませんね。しかしながら、それらの影響を受けているとすれば、アダルトチルドレンとしての自覚がある、なしにかかわらず、専門的なケアを受け、エンパワーされる人々であっていいのです。私たちは私たち自身であっていいのです。

私は心身統合アプローチ、逆説的家族療法のトレーニングを積みながら研究・実践しています。以下にいまおもう理論体系を少し書きますのでご参考にしていただけるとうれしいです。もちろん実際のセッションでは、ご相談者さんと話し合いながらすすめていきますのでこの限りではありませんし、何か特定の心理学理論にそっておこなわなければいけないということはありません。

 アダルト・チルドレンという概念は精神医学の診断名でもないし、欠陥や障害や劣等感をあらわす言葉ではありません。人を誹謗中傷するためのレッテルでもありません。自分の生きづらさの理由を自分なりに理解しようと務める人がたどりつくひとつの自覚です。この自覚を用いて、より豊かで自由な自己をつくり、じこを保護するのです。
<参考文献>斉藤学(1996)アダルト・チルドレンと家族 学陽書房

もしあなたが何かに悩み生きづらさや症状があるとしても、それは家族(世間・他者)に向けられたメッセージであると考えるところからはじめます。
<参考文献>斉藤学 (2012)PIASトレーニング

世間的、家父長的で精神医学的な信念を含んだ拘束・プログラム(この拘束ゆえに、様々な困難のストーリーが続くかもしれない)カウンセリングでは、この拘束・プログラムに挑戦したりその拘束を見つけ、軽減させようと取り組む。
相談者さんは、これまでと異なった知らせや、新しい情報体験を受け取るために自分自身の古い表現と新しい表現を区別して、そのコントラストが浮かび上がってくることを体験します。この過程が、相談者さんが新しいリソースの発見や解決法を見つけることを可能にするような新しい反応の引き金になる。新たな表現はセラピストが積極的に参加して新たな描写を促進したり、(これは、質問という形がおおいですが)相談者さんの反応に対する応答の中で新たな描写をまとめあげることによって、共に発展していきます。
<参考文献>C・ホワイト/D・デンボロウ編集(2000)小森康永監訳 ナラティブ・セラピーの実践  金剛出版

 また、私たちは自分自身あるいは自分の知覚を十分には信じず、本当には自分のプロセスに従おうとはしていません。私たちは自分が見たり、聞いたり、感じたりしているものや、どんなふうに自分が動き、関係し、世界を体験しているかを、あまり尊重していないのです。そのために、自分がいつも批判されたり、愛されていないように感じる人が大勢いるのも、不思議ではありません。・・・自分自身の個性化のプロセスに従うことができずに、そのかわりに、我慢できなくなるまで自分自身にプログラムを当てはめていくのです。
(アーノルド&エイミーミンデル 富見幸雄・青木聡訳(1999)うしろ向きに馬に乗る プロセスワークの理論と実践 春秋社)

 さらに、私達は、なんらかの理由で長いこと、自分の感情をに触れずにいることがある。そうやって家族や社会に適応してきたのかもしれない。へとへとになったり、眠れなくなったり、ほんとうの自分とは何なのだ?などと立ち止まった時に、忘れていた感情に触れそうになる。でも、自分の中に抱え込んでいた感情を恐れてしまう。いったん触れてしまえば、それは底なしなのではないかと、恐怖を感じてしまうことがある。
恐怖からくる体の緊張が慢性化している場合には、恐怖を怒りに変えるように、エネルギーの流れる方向を変化させる。安全に。
 感情(Feeling)は単なる考えや信念とは違う。体が関与しているために知的活動以上のものでり、身体活動とその知覚という2つの要素から成り立っている。それゆえ、感情は心と体を一つにし、意識を身体活動と結びつける力とみることができる。
(Alexander Lowen 1994 村西詔司・国永史子訳 からだのスピリチュアリティ 春秋社)

心とは体の一部なのだから身体感覚から愛おしんでみるのも良いかもしれないのです。
ACとはあなたの力であると信じています。








posted by ikuaka at 08:40| ○ご相談のケーススタディ

2011年09月01日

夫にカウンセリングをすすめられていますが・・・

ご相談のケース

お客さま:
夫にカウンセリングをすすめられています。自分ではどうしてそう言われるのかがわかりませんが,仕事の人間関係で酷くイライラしたりひどく落ち込んだりします。夫は私のことでだいぶ疲れているように思います。
私はおかしいのでしょうか?

セラピスト:
お二人でだいぶ悩まれているようですね。カウンセリングでは,感じていることを言葉にしてみることから始めます。無理のない範囲で,ご本人もしくはご主人がカウンセリングを受けられることも提案します。
進行状況をともに確認しあい,ご夫婦でのカウンセリングやお一人に別のカウンセラーを担当にすることなども視野に入れてすすめていきます。

ご本人に,癒されていない心の傷があり,気がつかないうちにそれを防衛するための“鎧”を着てしまっていることもあります。その鎧を着たコミニケーションが信念となっていて,ご主人との感情の分かち合いに支障があるのかもしれません。

それは,あなたが悪いのではありません。あなたはこれまで,生き残るために,
“鎧”が必要だったのです。

しかし,“鎧”はもう必要ないのかもしれません。
“鎧”を着ていたことを認識し,
ぬぎすてることは,つらくて怖い作業かもしれません。

会社に提出するための診断名が必要であればクリニックと提携します。だからといってそれにあまり意味をもたせる必要はありません。

カウンセリングという時間を使い,カウンセラーと共同作業で,あなたの癒しとあたらしいあなたの発見をすすめていくことを提案します。

スカイプの面接からはじめて,対面の面接にも慣れてきたら,グループミーティングへの参加も提案します。同じ体験の方との言葉のシェアはアイデンティティの変容を促す体験となるでしょう。

-----------------------------------------------------
ご本人は,
元家族でのトラウマを癒し自分のものとして受け入れて,現在(今,ここ)と未来を見つめることで過去の解釈を変容する体験をしています。
ご主人は,
共依存的な関係を望んでしまうご自身の課題に向き合い,バウンダリーを学んでいます。


posted by ikuaka at 17:18| Comment(0) | ○ご相談のケーススタディ

2011年08月11日

夫婦関係のカウンセリングとはどのようなことをするのですか?

夫婦のカウンセリングでは、愛着理論に基づいた、感情体験に焦点を当てたカウンセリングを中心として行います。

最近の研究では、幸福な結婚生活をしている人たちでも、大げんかをすることがあるし、大げんかが必ずしも結婚生活を破壊することにはならないということである。

結婚生活解消の原因は、お互いの感情表現への肯定的な関わりと相手への反応の減少が、主なものです。

ご夫婦の親密さを深める鍵のひとつは,それぞれが自分の感情について責任をとれるかどうかです。(自分の感情を言葉にしているかどうかです。)

夫の帰宅が遅いことを,
「彼は自分のことがわかっていない・・・」「彼は私に関心がないのではないかと感じます。」これらはご主人の帰宅が遅いことをどのように思考しているかです。

この延長線上では,妻は夫のふるまいをとがめ,夫がどうあるべきか口うるさく言っても,
夫は自分の行動は正しく,家庭のために働いているのだし,間違っているのは妻のほうだと言うでしょう。

どちらも自分自身の感情を「所有」し「責任を取らず」、「言葉にして」
相手に伝えていません。


何がお互いを非難ばかりの人間にしたてあげてしまうのでしょう?
第1の原因:お互いが(自分自身の)感情に無責任な場合
第2の原因:夫婦自身の中にある,特に子ども時代に経験した愛着関係の自信喪失です。


「・・・帰宅が遅いと私は悲しいと感じます・・・」
「・・・私は傷ついているんです。」

と言うことは,自分の感情を受け入れて,相手に感情を伝えることになります。
自分の感情を伝えるときに,親密さと思いやりが育ち始めます。

相手を気遣っているつもりで感情を表現しないことは,相手に伝わらないばかりか,自分自身に誠実ではなくなり,不健全なコミニケーションにつながります。

感情を爆発させて相手に不平を言うということではなくて,自分自身の感情
「悲しい,さみしい,興奮している,楽しみにしている」をキャッチしてそれを言葉にしてみることに焦点を当てたカウンセリングを行います。


<引用文献>
境界線(バウンダリーズ)―聖書が語る人間関係の大原則/ヘンリー・クラウド
Johon Gottman & Nan Silver. The Seven Principles Making Marriage Work.
松浦秀明(訳) (2000). 愛する二人 別れる二人  第三文明社

家族とACカウンセリング

posted by ikuaka at 12:16| Comment(0) | ○ご相談のケーススタディ

2011年08月10日

ご質問:ほんとうの自分ってなんですか?

例として、ナラティブアプローチの「自己」についてご紹介します。

K.J.ガーゲンは、「自己」を認知や感情という言葉で表現するような、内的現実として捉えるのではなくて、「自己の社会的構成」として捉えた。

初期の家族療法家は、人が自分自身について抱く考えが変わるのは、その人の周囲にいる人の見方が変化するときではないかと考えた。

L・ホフマンは、「自己」を川や気流のように流れゆく歴史の延長として見た。オーストラリアの原住民アボリジニが自分たちの「ソングライン」を考えるように自己を考えるようになった。ソングラインとは,人々が住む生活圏の中の,ある場所とある場所をつなぐ道をめぐる音楽的な地図である。

人はこうしたソングラインのひとつに生まれ,その一部しか知らない。

アボリジニが特定のソングラインについて知識を増やす方法は,一時的に移住区を離れ「さまよい歩くこと」であり、
別の詩歌を知っているはるか遠くの人たちに出会うことである。

ソングラインを示しあうことで重要な知識が交換される。

これらのソングラインは,さまざまな,祖先の霊ー動物,植物,山や川ーなどに結びついておりそれらは,人間が生まれる以前の「夢の時代」に生まれたものとされている。
彼らは,まったく異なる場所に住む人と共通の祖先を持つこともある。

この神話の素晴らしさは,個人のアイデンティティが人間の内部に存在するのではなく,他の何らかの組織のなかに存在するものでもないところにある。

それは,時間的な流れによって形つくられ,道の一部分のような単純さと,波紋のような
複雑さをもち,歌うことと歩くことによって現れて来る。

この実践によって生態の理解と、社会の理解とが織り合わされるところが印象的である。

<引用文献>
S.マクナミー,K.J.ガーゲン(1997)編 野口祐二・野村直樹 訳 
ナラティヴ・セラピー 社会構成主義の実践 金剛出版


単一な自己にしばられているのは,家族からのしばりかもしれない。
それは、淀んでいて、出口がなく、つらいこともある。

ナラティブセラピーでは、「自己」とは自分をも含めた他者との関係性であると捉えます。

歩いてみよう、言葉にしてみよう、まだ見ぬ人々が、あなたを待っている。
どんな言葉になるでしょうか?
何を話したくなるでしょうか?

その時どんな気分になるでしょうか?
その時の風を感じてみよう。
その気分を、また話してください。

家族とACカウンセリング
posted by ikuaka at 09:56| Comment(0) | ○ご相談のケーススタディ

2011年08月09日

怒りをおさえこんでしまう

怒りはもともと自然な感情です。たとえば幼児が、自分の欲求を外に伝えようと思ったら、怒るほかありません。顔を真っ赤にして泣くことで、自分の不快な状態を他人に伝えて快適な状態に変えていくわけです。不快を快に変えるということは、個体が生命を維持していく上には必須なことで、不快を感じない状態、感じていても表現できない状態というのは生命の危機にほかならないわけです。

痛みを感じない人間を想定してみてください。彼は非常な危険にさらされています。痛いからこそ生きているということですし、痛みを感じてこそ、生きていかれるというわけでもあるのです。

怒りは、こうした不快感のひとつです。
怒りを感じられない人間がいるとすれば、その人はむしろ危険な状態にあるということになります。

痛みや、渇きについては、その表現が抑制されるということは、あまりありません。
今、喉が乾いているとか、今、痛いということを表現しない人はまずいませんし、表現されることも許されます。程度の問題ですね。

怒りに関しては、徹底的に我慢することが社会から要求されます。それが教育といっていいくらいです。

たとえば、ある程度の紳士は怒りをあらわに見せてはいけないとか、女性は怒っていることを人に知られてはいけないとか、文明人だったらいつも冷静にしていて、自分の感情を乱してはいけないとがが念頭にあって、怒りというのは種々の手段で抑圧されます。

この怒りの抑圧と依存症ということの間には、たいへん緊密な関係があります。

<引用文献> 斎藤学(2009)依存症と家族 学陽書房
posted by ikuaka at 17:47| ○ご相談のケーススタディ

仕事と境界線

★ 仕事と境界線
人々はもともと家族から(元家族)から得ていたものを,会社,同僚にもとめるようになりました。パートナーにも,もとめてるのかもしれません。
境界線の問題は,養育関係,自尊心,承認など,親が自分に与えてくれなかったものを「仕事」にもとめようとするときに起こります。

会社が,機能できる大人を求め社員は,子ども時代の必要が満たされていないことを求めているとすれば
これらの期待が衝突するのも無理もないですね。

経営者は仕事にまい進しすぎて仕事=自分(自分の人格)と同一化してしまうことが少なくありません。無理もないことともいえますが,それでは自分も息苦しいし,仕事,経営,従業員とトラブルばかり起こすことになります。

じぶんは「うつ」ではないからカウンセリングなど必要ないとさらにかたくなに思われて対処や自分のケアがおくれてしますケースです。

取引先を大事にすると同様に経営者は自分自身をケアし大事にするひつようがあります。

<引用文献>
境界線(バウンダリーズ)―聖書が語る人間関係の大原則/ヘンリー・クラウド
posted by ikuaka at 09:26| Comment(0) | ○ご相談のケーススタディ

2011年08月08日

症状行動へのアプローチ

それが、防衛だろうが、症状行動でろうが、
他者が、手を差し伸べて、それらを変えてあげることはできない。

それらは、その人にとって必要なものであるからだ。

当人がそれらに違和感なり、苦痛なり、生きづらさなりを感じて
ある種の自覚または、動機がある場合のみ、変化、変容が起こる。
それらの変化の必要性を強く同意していればだ。

しかしながら、「それはわかっているけれどやめられない」、だから困ってカウンセリングに来たのではないかと。

それなりの理由があって症状行動にへばりついているのだから、症状行動を手放すことに強く「抵抗」する。

いつまでもその点に触れなかったり、会話をはぐらかしたり、そのことに話がおよびそうになるとカウンセリングをキャンセルしたり、する「抵抗」が起こります。

セラピストは、もちろんクライエントに寄り添い、肯定し受容します。その「抵抗」がとても大切なのです。

「症状行動」を解決したり、排除したり、治すということではなく、
「症状行動」を無意味なものに変容させ、離れられるようにしてきます。

そして、その「症状行動」よりもっと“自分らしい”有効な防衛方法を共に検討していきます。
趣味のセラピーではない限り、クライエントに一番有益になるようなセッションを共に検討し、共に、準備が整ったの判断すれば、実践していきます。すくなくとも私はそのようにします。
ゆえに、セッション中に感じることは、すべてそのプロセスであり、大切な体験となります。

今自分がどんな状態にあるのか、セラピストは何をしようとしているのか、セッション中に起こったことはどういうことなのか?ご興味がわきましたら遠慮無くセラピストに質問されることを提案します。



posted by ikuaka at 12:13| ○ご相談のケーススタディ

2011年08月05日

この世界は狂っているのかもしれませんが、あなたは狂っていません。

どんなことにも意味はなく、人生は空虚で意味がないと不平を言う人もいます。
誤解を恐れずに言うと、確かにこの世界は、狂っているのかもしれません。あなたにとってこの世界が意味をなさないと言うのなら、それはあなたの言うとおりだと思います。
「この世界はまったく意味をなしていません」

私たちの世界は矛盾しているのだと思います。考えれば考えるほど、ダークな罠におちる。
でも、それらははじめから、不条理で矛盾している。罠にはまることはない。

大切な事は、それらについて不平を言うことではないと思います。希望をすてることでもありません。それはこういうことです。

世界は意味をなしていません。

しかし、あなた自身は意味をなすことが可能なのです。あなた自身は一人の人間としての意味を発見できるのです。

この世界は狂っているのかもしれませんが、あなたは狂っていません。だからあなたは逆説の中に人間としての意味を見出すことができるのです。「逆説」とは皆が信じている意見とは対照的な考え方であり、常識と矛盾しているようでありながら真実であるものです。

この狂気の世界から自由になることです。それは個人の独立宣言のようなものかもしれません。あなたにとってそれは意味があるというだけで、ただそれだけの理由でいいのです。

人はかなならず、自分自身であることの意味を見出すことができるとわたしはこころから信じています。

<引用文献> ケント・M・キース(2002)大内博訳 それでもな、人を愛しなさい〜人生の意味を見つけるための逆説の10カ条 早川書房

posted by ikuaka at 12:24| ○ご相談のケーススタディ

2011年08月04日

アダルトチャイルドであると認識するのに時間がかかった。

あるクライエントに猛烈に逆転移を受けてくるしかったことが3年ほど前あった。学ぶに連れ,
自分は AC ( adult child on dysfunctional family. )機能不全家族で育ったアダルトチャイルドであると認識するのに時間がかかった。
すすまないグリーフワークと怒り,話せないままに,父が急死,生みの母親のエピソードを父親の火葬場で見知らぬ親戚からはじめて聞いた時のショックや怒りや悲しみ。 自分の物語をはなすことから,癒しや回復がはじまるのかもしれません。

posted by ikuaka at 13:19| ○ご相談のケーススタディ

2011年07月13日

プライドが高くて借金を重ねてしまううつ症状の経営者

これ以上借金を重ねることができない、
この不景気ではどうしようもない。
とうつ症状を訴える経営者さん。

プライドが高くて、他の選択肢に助けを求めることを、がんとして、できないと話します。

しかし、セッションが進むに連れ、信頼関係のある顧客、地域活動で培ってきた経営者仲間、協力的な家族などと彼の「内」にある資源がたくさんあることがわかる。

プライドと思っていたものは、あるひとつの「ペルソナ」と過度に同一化していたのかもしれない。

ペルソナは、社会で本当の自分を出さなくてすむように自分を守ってくれますが、一方で同一化し過ぎると、どこまでがペルソナでどこまでが自分の部分なのか、自分でもわからなくなることがあります。
<参考文献>山根はるみ(1999)やさしくわかるユング心理学 日本実業出版社


現在のうつ症状が、たとえそれが「うつ症状」であったとしてもそれは、かれにとって必要な「うつ症状」であることがわかる。今の彼の考え方には「うつ」症状が必要なのだ。

それは「ペルソナ」をはずしてほんとうの自分と向きあうチャンスであるかもしれない。

セッション、コーチングでは、ペルソナの持つ光と影の部分に焦点をあてて、彼の再統合を支援します。
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2011年07月04日

うつからの回復 3種類の分類


意欲,気力がない。疲れやすい。眠れない,目がさめてしまう。うつ状態が続いている。
“うつ”は近年,マスコミ等で大きく取り上げられていますが,“うつ”とは幅広いテーマであるだけに適切な理解,自覚,回復方針がとても大切です。
1,普通の抑うつ(健全なうつ)
2,うつ状態
3,DSM診断基準に基づくうつ

の3つは混同されていることが多いように思います。しかし,3つとも実際には連続的であることが多く,線引きがむずかしいものです。それぞれ,問題点や治療目標が異なります。区別は難しいのですが,ひとつの参考例として,

1,普通の抑うつ(健全なうつ)とは,思い通りにいかないことなどで落ち込んでいる。ある達成の証でもある。自分でその抑うつの理由や背景が理解できている。

2,うつ状態とは,落ち込みの理由などがわからず途方にくれている。背景に神経症,境界例,摂食障害などのアディクション(依存症)ショック状態な出来事からの反応性など,抑うつ以外にも大切な問題があるかも知れない。

3,DSM診断基準に基づくうつ
とは,大うつ,双極性うつなど,まず“抑うつ”という問題が中心にある。

<引用文献>平井孝男(2004)うつ〜 ー長期化の予防と対策 創元社

現在,私どもでカウンセリングを受けられている方の傾向としましては,2のうつ状態の方が多いのではと思います。ACの自覚のあるなしに関わらずそれらからの回復を目指しておられる方が多いのがその理由ではないかと考えております。

家族療法的視点や心的外傷に焦点をあてた視点でていねいに、“うつ状態”の背景にある問題に焦点をあてていくことが大切であると考えております。心理療法はあるていどこころに負荷をかけることがありますので,準備をととのえながら,ゆっくりとすすむことが大切です。必要があればクリニック等を受診して適切なお薬をつかうことも大切と考えます。

●無料(15分)電話コンサルテーションをご利用ください:0467−82−8277
電話受付時間 月曜日〜土曜日9:30〜18:00(土曜日 12:00まで)
(カウンセリング中は留守電になっています。日曜日はお休みです。予約カウンセリングは行っています。)
●メールで無料(15分)電話コンサルテーションのご予約は下記フォームをご記入の上送信してください
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家族とACカウンセリング 
posted by ikuaka at 11:50| ○ご相談のケーススタディ

2011年06月15日

怒りがおさままらない、自分を好きないなれない。



人は自分の好ましくない傾向(自分の中にあるけれど好きになれない)を除外しようとする。
そして、それらが外や他者にある異質なものであると思い込もうとする。

 これは自分の境界を狭めることになります。これらの除外された傾向は、他者に影として投影されます。本人には残りの狭くなった不正確な自己イメージである“仮面”だけと同一化するようになります。

これで、“仮面”VS“影”という対立の戦いが始まります。

わかっているのにやめられない。怒りがおさまらない。自分を好きになれない。
自信がもてない。などなどで表出してきます。

怒り、自己主張、性的衝動、喜び、敵意、勇気、攻撃性、動因、興味など自分自身の特定の傾向の存在を否定しようとするときに生み出されます。

 →これらの傾向は当人のものであるから、
   否定できるものではない

自らの影を受け入れることには強い抵抗感があると思います。
それでもそれは、大切な自分のものです。
怒り、敵意、攻撃性、嫌い、それらも大切なあなたのものです。

心理療法では、それらが自分のものであると自覚することが、統合に向かうチャンスであると考えます。

<参考文献> Ken Wilber (1979) No boundary 吉福伸逸(訳) (1986)
無境界 自己成長のセラピー論 平河出版社
posted by ikuaka at 15:34| ○ご相談のケーススタディ

2011年03月27日

ビジネスマンのうつ〜自信がない

自分のことを認めることができません。


経営者,ビジネスマンはいろいろな研修,コーチングを受けているとおもいます。営業マン研修,人材育成研修,マネジメント研修などなどですね。

臨床心理学的なアプローチでは,人は無理やりに作った希望や目標によって成長するものではなく,その人の本質を通じてのみ成長すると考えます。それらの希望や目標によってもたらさられのは,不適切なプライドや慢心であるかもしれません。

そして,それらは,外部の要因,不況,部署の移動,仕事の変化などなどに影響を受けやすくなるかもしれません。これらのことで,自分を必要以上に責めることが続いて,うつ状態として相談に来られる経営者,ビジネスマンをお見かけします。

けっして,いろいろなビジネス研修をお受けになることが良くないと主張するものではなく,ひとりひとりの本質をまず自分自身が大切にするということに気づいていただきます。

ビジネスの大きな部分を占めるのが「人間関係」ですが,うつ状態に悩む方は,本来自分が持っている他者を受け入れるべきか,受け入れないべきかという判別能力を,他者まかせにしているので,不適切に他者を受け入れて(取り込んで)しまいます。

それは,あるがままに自分を受け入れることができいないので,
いかなるほめことばも身にならず,いかなる評価にも満足せず,いかなる愛情を受けてもふにおちず,足りない足りないとむさぼり続けてしまいます。

これは「自己評価」に欠けている人が外部からの支え,他人から良い評価をいかに必要とし続けているかです。

このような周囲からの支えは自己概念を支えるもので「自己の成長」には役に立たないの科も知れません。

だから,落ち込むことはないのですよ。まったくお門違いなのですと述べたいのです。
私自身7年間サラリーマン経験があります。

経営者,ビジネスマンへの研修,コーチング,キャリアアップなどのアプローチと,サイコセラピー,カウンセリングのアプローチの違いをご説明しながら,ビジネスに従事する方への回答にチャレンジしてみました。

<引用文献>
Frize S. Perls (1973) ゲシュタルト療法 その理論と実践 倉戸ヨシヤ(監訳) 日高正宏・井上文彦・倉戸由紀子(訳) 株式会社ナカニシヤ出版
タグ:うつ 仕事

2011年02月19日

つい保護者気分で心配してしまう。

・・・心配しようとしまいと気をつけようとつけまいと
私には人の命を救うことはできない。
できると言う幻想はいつでもあるけれど,意識してできることではない。
そんな風に思う。

私が24時間見張っていても,交通事故にあう。それが親密な人であれ,恋人であれ。
毎日の何かを手伝うことはできるし,祈ることもできる。多少は気を配ることもできる。

でも,命をいじることはできない。

自分の命さえも実はどうすることもできない。
人は,人を,ただ,目の前に確かにいるときに愛することしかできない。

<引用文献> よしもとばなな(2009)チエちゃんと私
カウンセラー/臨床心理士 明石郁生 家族とAC研究室 http://www.ikuoakashi.jp アダルト・チルドレンという生きる力ー自分の専門家になるー手紙http://www.reservestock.jp/subscribe/30803